PP加工の種類と特徴
PP加工とは、出力物の表面にPPフィルムを熱で圧着する加工のことです。
PP加工をすることで出力物の強度を高め、色調を鮮やかにすることができます。
そのため、パネルやポスターを長期使用したり、長期保管する際におすすめの加工です。
弊社では、グロスPP加工(ツヤあり)とマットPP加工(ツヤなし)の2種類を扱っています。
グロスPP加工(ツヤあり)
光沢のあるツルツルとしたコーティングのPP加工です。グロスは「ツヤ」という意味で、名前の通り表面がツヤのある仕上がりになるのが特徴です。
マットPP加工(ツヤなし)に比べてお安く加工することができます。
おすすめの用途
- スーパーや家電量販店など、目立つPOPで商品をアピールしたい時
- フルーツやお肉など、商品の新鮮さをアピールしたい時
- 日用品や雑貨・おもちゃなど、親しみやすさ・カジュアルさをアピールしたい時
マットPP加工(ツヤなし)
光沢を抑えたサラサラとしたコーティングのPP加工です。
マットは「ツヤ消し」という意味で、落ち着いた高級感のある仕上がりが特徴です。
おすすめの用途
- ジュエリー、ワインなど高級感をアピールしたい時
- あたたかみのある雰囲気をアピールしたい時
- 天井から吊り下げるタイプの案内看板
- 顔出しパネルや背景パネルなど、写真撮影を想定したパネル(照明の反射を防ぎます)
PP加工なし
PP加工を選択されない場合の基準仕様となります。
PP加工費用がかからないので、とにかく費用を抑えたい場合におすすめです。
おすすめの用途
- ご予算を抑えて製作したい時
- 短期間の使用
PP加工のメリット
冒頭で紹介した特徴に加えて、PP加工にはたくさんのメリットがあります!
メリット1
傷や汚れから守る
摩擦による傷や汚れが付きにくく、破れにも強くなります。
そのため、販促物を下記のような用途で使用される場合はPP加工がおすすめです!
- 長期使用・長期保管したい場合
- 人通りの多い場所での掲示
- 飲食店などの汚れやすい場所での掲示
また、PP加工なしのものと比べて少しだけ耐水性がアップします。
※少しの水はねであれば耐えられるほどの耐水性のため、完全防水ではありません。多量の水がかかると、紙とPPフィルムの間から浸水しインクがにじんでしまう恐れあり。
メリット2
発色が濃くなる
PP加工を施すことで発色がはっきりとして見え、PP加工なしのものと比べて、より色鮮やかな仕上がりになります。
ただ、「発色が変わってしまうのは嫌だ」「色味にはこだわりたい」といったご希望をお持ちの場合は、イメージ通りの仕上がりになるよう色校正をして色味の調整をしております。
メリット3
色移りを防げる
PP加工なしでは、紙についたインクが接触した箇所に色移りしてしまうことがあります。インクの色が濃くなるほど色移りしやすくなるため、掲示・保管の際には注意が必要です。
PP加工を施すと、インクが直接ほかの箇所に触れることがないため、色移りせず安心!また、インクの剥がれも防止できるため、長期間綺麗な状態でご使用いただけます。
PP加工のデメリット
PP加工をすることによって耐久性が上がったり、綺麗な仕上がりになるというメリットがある一方で、デメリットもいくつかございます。
デメリット1
用紙が反る
紙の片面のみにPP加工をしたり、薄い紙にPP加工をすると紙が反ってしまう場合がございます。
これは湿度の影響や、PPフィルムによって紙が引っ張られることによるものです。
弊社では反り防止のため、ポスター製作の際には両面にPP加工を施しておりますのでご安心ください。
デメリット2
薄い用紙には加工できない
薄い紙にPP加工を施すと、紙にシワがよってしまうことが多く、製作が困難です。
そのため、紙の種類によってはPP加工が出来かねる場合がございます。
※電飾コルトン、合成紙、半光沢紙、薄手クロスなど一部の商品は、素材の特性上PP加工ができかねます。
デメリット3
PP加工なしに比べて高い
紙の費用に加えてPPフィルムの費用がかかるため、PP加工なしのものに比べてお高くなります。
同サイズではPP加工なしが最も安く、マットPP加工が最も高価です。
そのため、使用シーンや使用期間、ご予算に合わせて仕様をお選びいただければと思います。
◆価格イメージ
PP加工なし<グロスPP加工<マットPP加工
※具体的な価格は各商品ページ価格表をご覧ください。