【お役立ち記事】印刷物の色味と画面上の色味が違うのはなぜ?

こんにちは!パネルプラス(株式会社TMF)です。

印刷物をプリントアウトすると、画面上の色味と異なってしまうケースがあります。
初心者の方、業界歴の浅い方は、戸惑った経験もあるのではないでしょうか。

今回のコラムでは、印刷物の色味がなぜ異なるのか解説します。
併せて、色味の合わせ方やパネルプラスのお役立ちサービスも紹介します。

最後までご覧いただき、印刷物と画面上の色味を合わせる方法を、ぜひ学んでください!

印刷物の色味が画面と異なる4つの理由

プリントアウトすると、画面上での色味と印刷物で異なるケースがあります

その理由は主に、4つ挙げられます。

  1. カラーモード
  2. 印刷物の素材
  3. 環境光
  4. 印刷方法

なぜ印刷物の色味と画面上の色味が異なるのか、まずは原因を理解しましょう。

1.カラーモード

印刷物と画面上の色味には、異なるカラーモードが採用されています。
端的にいえば、色味を再現する際に使われているベースが異なるのです

画面上ではRGB、印刷物にはCMYKが採用されています。

RGBとはレッド、グリーン、ブルーを指し、3色を組み合わせることで色味を再現しているのです。

一方、印刷物では、CMYKの4要素が採用されています。
詳しく述べると、シアン、マゼンタ、イエロー、キープレートの4つです。
キープレートとは印刷の版を指し、一般的には黒が採用されています。

このカラーモードの違いが、色の数や再現できる領域の違いにつながっています。

2.印刷物の素材

印刷物の素材も、色味が異なる原因になります。 
印刷物の厚みや光沢、種類によって色味が変わるのです。

一般的なコピー用紙以外にも、光沢紙やマット紙などの数多くの種類があります。
また、紙自体に色がついているものもあり、それぞれの特性を把握しなければなりません。

一例として、コート紙を使用すると、光の反射によって光沢のある明るいイメージに仕上がります。
一方、上質紙など光沢がない材質ではインクが紙に染み込み、暗く落ち着いた色味になります。

3.環境光

環境光とは、その印刷物や画面を見ている際に全体を照らしている光を指します。
自然光や暖色の照明、白い蛍光灯などが代表的な例です。

同じ印刷物でも環境光が変われば色味も変わります

特に、自然光は季節や日時によっても見え方が異なります。
そのため、画面上での色味についても、
夜に作成したデータを昼に確認するとイメージが異なるケースもあります。

作業環境の光源と色温度を考慮して、常に一定の条件を作る工夫も必要といえるでしょう。

4.印刷方法

プリンター機の構造や、使用するインクによっても見え方が変わります。
そのため、印刷方法も原因の1つといえるでしょう。

プリンター機の構造により印刷方法は異なります。
オフセット、シルク、オンデマンド印刷などが代表的な方式です。

それぞれの特徴を表にまとめました

オフセット印刷チラシやパンフレットのプリントアウトによく用いられる方法。
CMYKの液体インクが使用される。
シルク印刷単色で印刷するケースが多く、ビニールやプラスチックなどに使用される方法。
多色の場合は1色ずつ色を重ねるのが特徴。
オンデマンド印刷CMYKのカラーモードが採用されており、粒子によって色付けする点が特徴。
小ロットの印刷物に向いている。

印刷物と画面の色味を合わせる方法

印刷物と画面上の色味を自分で合わせる方法2点を紹介します。

  1. カラーモードの変換
  2. モニター色の設定

全く同じ色にするのは困難ですが、理想の色味に近づけられるようになります。
ぜひ、理解して役立ててください。

1.カラーモードの変換

色の変換により、印刷したい画像のカラーモードを変更できます。

実務の上でも、色見を合わせるために、
RGBからCMYKへ変換させる方法が一般的です。

印刷データを扱う際には、
イラストレーターや、フォトショップを使うのが主流です。
これらのソフトではカラーモードを簡単に変更できます。

ただし、ワードやエクセルではカラーモードを変換できません。
1度PDF形式などへ変換すれば、イラストレーターで変更できます。

くれぐれも注意しておくことを忘れないようにしてください。

2.モニター色の設定

モニターの色味は、パソコンやモニターの設定で変更できます。
ディスプレイ設定やモニターに付いているボタンから、色味の変更が設定可能です。

モニターの色味は自在に変更できるため、基準を決めて変更する必要があります。

できる限り印刷物に色味を近づけるためには、
実際にプリントアウトしたものと比較しつつ設定しましょう。

TMF(パネルプラス)なら色味の事前確認が可能

TMFで印刷物を作成する場合には、事前に色味を確かめられるサービスがあります。
上手に活用すれば、理想の色味を再現できます。

  • 出力見本
  • 色校正

それぞれ色味の確認方法が異なるため、自分に合う方を選択しましょう。

出力見本

画像データの色味のまま実際にプリントアウトし、出力見本を作成する方法です。

作成した出力見本をお客様へお送りし、確認していただいてから印刷物の作成に取り掛かります。

どのような色味で完成するのかあらかじめ確認したい方におすすめのサービスです。
出力見本は1枚税抜970円から作成できます。

色校正

色校正は、印刷見本に限りなく近い色味で印刷物を作成してもらう方法です。

画像データのみならず実際にプリントアウトした印刷見本をTMFへ送り、色の調整を行います。
色校正を行ってから出力をお客様に確認していただき、校了となれば印刷物を作成します。

画像データに商品やキャラクターを使用する際、
色のイメージを崩したくない場合におすすめのサービス
です。
色校正はデータ1点1回につき税抜4,500円がかかります。

印刷物のプリントアウトはTMF(パネルプラス)へ

印刷物を作成する際、印刷物の色味と画面上の色味が異なるケースはよくあります。
カラーモードが異なるため、理想の色味に近づけなければなりません。

TMF(パネルプラス)なら要望に応じて、印刷物の色味を合わせるサービスを行っています。
まずは見積りだけでも大丈夫ですので、ぜひ下記リンクよりお声がけください。

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