こんにちは!パネルプラス(株式会社TMF)です。
イラレ(Illustrator)を使って画像埋め込みをしたい...。
しかしながら方法がわからず、作業が進まないと苦戦している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、イラレで画像埋め込みする方法や気を付けるべきポイントを解説します。
併せて画像埋め込みのメリットやデメリットも分かりやすく紹介しました。
イラレ活用の参考になるので、画像埋め込みをしたいとお考えの方は、最後までご覧ください。
イラレで画像埋め込みするメリットとデメリット
イラレ(Illustrator)では手軽に、高精度な画像の埋め込みが可能です。
画像埋め込みには便利な点もありますが、欠点も存在します。
- メリット|データ紛失の心配がない
- デメリット|データ編集とファイル容量
ここでは、画像埋め込みする際のメリットとデメリットを順に解説します。
1.メリット|データ紛失の心配がない
画像埋め込みを行うと、画像ファイルとイラレのファイルが一体化します。
これにより、複数のファイルを管理する必要がなくなります。
結果、ファイル管理が圧倒的にしやすくなる点がメリットです。
また、リンク切れのトラブルが起こらない点もメリット。
リンク切れは、データ入稿時によく見られるトラブルです。
▼リンク切れになると以下のようなエラーが出てきます▼
上記を回避するため、印刷会社が画像埋め込みを推奨しているケースもあります。
2.デメリット|データ編集とファイル容量
画像埋め込みを行うとイラレファイルのデータ容量が大きくなります。
そのため、サイズが重くなる点がデメリットとして挙げられます。
これにより、デバイスによっては読み込みが遅くなるリスクも避けられません。
また、埋め込みした画像を変更するために、再更新する手間もかかります。
ファイル容量の圧迫と、データ編集の遅延について、相応の対策が必要となります。
イラレで画像を埋め込みする方法を3STEPで解説
イラレ(Illustrator)で画像を埋め込む方法は、3つのSTEPに分かれます。
- ファイルから埋め込む
- リンク配置から変更する
- 一括で埋め込む
埋め込みたい画像に合わせて最適な方法を選びましょう。
1.ファイルから埋め込む
イラレで画像埋め込みをする際に、1枚ずつ埋め込みたい場合の方法を紹介します。
手順は以下の通りです。
- イラレの画面上部分にあるメニューから「ファイル」を選択
- 選択した後は「配置」をクリック
- 埋め込みたい画像を選ぶ
- 「リンク」のチェックを外して「配置」をクリック
ファイルから画像を配置するだけなので、気軽に活用してください。
2.リンク配置から変更する
リンク配置を画像埋め込みに変更する方法を紹介します。
- イラレの画面上部分にあるメニューから「ウィンドウ」を選択
- 「リンク」をクリックして、リンクパネルを開く
- 埋め込みたい画像をリンクパネルから選択する
- 右上にあるリンクオプションアイコンから「画像埋め込み」をクリック
最後に、ファイル形式が「埋め込みファイル」に変更されていれば、作業は完了です。
3.一括で埋め込む
画像を一括で埋め込みする方法もあります。
- イラレの画面上部分にあるメニューから「ウィンドウ」を選択
- 「リンク」をクリックしてリンクパネルをオープンする
- 埋め込みたい画像のファイルをすべて選択
- 上記をイラレの画面にドラッグアンドドロップする
- リンクパネルに表示されたファイル名をshiftキーを押しながらクリック
- 一括で埋め込みたい画像を選ぶ
- 右上にあるリンクオプションアイコンから「画像埋め込み」をクリック
ファイルの形式が「埋め込みファイル」に変更されていればOK。
まとめて埋め込みたい場合に、たいへん便利な方法です。
イラレで画像を埋め込みする際のコツ
イラレで画像を埋め込みする際に押さえたい5つのコツを紹介します。
- 置き換え作業を行う
- トレースでは拡張処理を行う
- 保存オプションの設定を行う
- 画像の色を調整する
- 背景を透明化する
上記のコツを理解しておくと、イラレの使い勝手が向上します。
ぜひ、覚えておきましょう。
1.置き換え作業を行う
埋め込みした画像を変更する際には、置き換え作業が必要です。
変更手順は以下の通りです。
- イラレの画面上部分にあるメニューから「ウィンドウ」を選択
- 「リンク」をクリック、リンクパネルを開く
- リンクオプションアイコンから「リンクを再設定」をクリックする
どうしても、埋め込み後の画像を変更したい場合の方法として、ぜひ知っておいてください。
2.トレースでは拡張処理を行う
埋め込み画像の背景を削除するために「拡張処理」を理解しておきましょう。
背景削除にトレースを行う場合、拡張処理が必要です。
ただし、手順はいたって簡単です。
まず、コントロールパネルの拡張ボタンをクリックします。
次に画像をパス化すれば拡張処理ができます。
拡張処理をしない場合、画像の形が変形する可能性があるため注意してください。
3.保存オプションの設定を行う
保存オプションからも画像の埋め込みができます。
便利な機能ですが、
保存オプションで画像を埋め込むと配置したすべての画像が自動的に埋め込まれます。
そのため、トラブルのもととなる可能性が高くなるのです。
チェックボックスの「リンクファイルを埋め込む」にチェックが入っている場合には解除すると、
自動埋め込みされません。
4.画像の色を調整する
イラレで画像を埋め込みすると色が変わるケースがあります。
主な原因はカラー設定であり、
RGB形式の画像をCMYKカラーモードのドキュメントに埋め込むと色が変わります。
▼以下のように、イラレは基本的にCMYK形式になっています▼
この場合は、別のソフトで画像をCMYKに変換しましょう。
その後、イラレで画像埋め込みを行えば、元の色のまま埋め込めます。
5.背景を透明化する
イラレで画像埋め込みをした際に背景が白くなってしまう場合、
背景レイヤーの透明化ができていない可能性があります。
イラレでは背景色のデフォルトが透明になっていますが変更できます。
そのため、画像編集中に色を変更したのであれば元に戻しましょう。
それでも白くなる場合には、埋め込んだ画像のリンクをいったん解除します。
画像ファイルの形式を「.tift」、もしくは「.png」へ変更してから埋め込みなおすと解決します。
イラレを使いこなして画像埋め込みをマスターしよう
画像埋め込みをマスターすれば、より便利にイラレを使いこなせます。
リンク切れがなくなったり、ファイル管理がしやすくなったりするため、
ぜひ画像埋め込みを活用しましょう。
パネルプラスでは、イラレで作成した画像でパネルを作成できます。
パネルの印刷や製作をしたい方は、お気軽にご相談ください。
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