こんにちは！パネルプラス（株式会社TMF）です。
「印刷データ作成の際、何に注意すればいいのかわからない…」
上記の悩みを抱えた経験はありませんか？
そんな方に役立つのが、パネルプラスの「入稿チェックシート」です。
今回は、不備がないデータ作成のための入稿チェックシートを解説します。
スムーズに入金まで完了させたい方、これから入稿される方は必見です。
入稿チェックシートの重要性と基礎知識
入稿チェックシートは、印刷データ作成時に確認すべき項目をまとめたガイドラインです。
データ不備の防止や制作スケジュールの遅延、仕上がり品質の低下を防ぐ役割があります。
特にパネル制作では、データの正確性が仕上がりを大きく左右します。
チェックシートを活用すれば、スムーズでかつ高品質な制作が実現できます。
データ制作時に必須なチェック項目
データ制作において設定を誤ると、正しく入稿ができません。
修正、手戻りを防ぐため、作成時に注意すべきポイントは必ず把握するべきです。
何度も修正しないよう、事前にチェック項目をもらさず確認しましょう。
1.レイヤー構造
デザインソフトはAdobe Illustratorが主流です。
不要なレイヤーや要素は早めに削除し、必要な要素ごとにレイヤーを分けてください。
例えば、印刷デザイン、カットライン、トリムマークを別々のレイヤーに分けておく。
そうすると、修正や最終確認がスムーズに進みます。
作業効率とデータの正確性を保つため、レイヤー構造は整理しておきましょう。
2.カラーモード
印刷データはCMYKモードで作成する必要があります。
RGBモードはディスプレイ表示用のため、PCの画面上では色が鮮やかに見えます。
しかし、印刷時では色味が変わりやすく、意図しない仕上がりになるケースも少なくありません。
ブランドカラーや指定色がある場合には、CMYKでの色調整し、
色見本を基に適切な設定を行いましょう。
3.データサイズ
データサイズは仕上がりサイズと正確に一致させる必要があります。
特に等身大パネルや顔出しパネルでは、縮尺が少しでも異なると修正が大変です。
例えば、仕上がりサイズが「W1000mm×H2000mm」と指定されている場合、
入稿データも同じサイズで作成しなければなりません。
4.アウトライン化
アウトライン化はフォントをパス（図形）に変換する作業です。
アウトライン化しないままデータを送ると、
印刷会社にフォントがない場合、文字化けや代替フォントでデザインが崩れます。
Illustratorでは「タブ：書式」→「アウトラインを作成」で変換が可能です。
ただし、アウトライン化すると文字の編集ができなくなります。
そのため、編集前の元データも忘れず保存する必要があります。
5.リンク画像
リンク画像は埋め込みではなく、リンク形式で管理するのが基本です。
画像ファイルは1つのフォルダにまとめ、
Illustratorの「パッケージ機能」を利用して送信すれば、リンク切れを防げます。
また、リンク切れを防ぐためにもファイル名には半角英数字を使用し、
日本語や特殊文字は避けましょう。
6.トリムマーク設定
トリムマーク（トンボ）は裁断位置を示す線で、正確な仕上がりサイズの確保に欠かせません。
Adobe Illustratorでは「トリムマーク作成ツール」を使えば簡単に設定できます。
仕上がりサイズの外側に3mm幅で作成し、不要な線がデータ内に残らないよう確認してください。
7.塗り足し
塗り足しは仕上がりサイズより外側にデザインを広げた部分で、
裁断時のズレを防ぐ役割があります。
背景色や写真が端まであるデザインでは必須です。
塗り足しが不足すると、印刷物の端に白い余白が出る可能性があります。
Illustratorでは「アートボード設定」から仕上がりサイズの外側に3mmずつ余裕を設けてください。
↓↓トリムマークと塗り足しについては、下記の記事もご参考にご覧ください↓↓
8.カットライン
パネルを製作する際は、カットラインが正確でなければ裁断がずれてしまい、
見栄えが悪くなる可能性があります。
Illustratorでは、カットライン用のレイヤーを作成し、
カットラインを明確に分けるのが重要です。
パネルを自立させる場合は（等身大パネル・顔出しパネル・フォトブースパネル等）、
スタンド（紙脚）の取付幅「W400×H1400mm」を確保してください。
9.顔出し穴
顔出しパネルの穴は、大人用と子ども用でサイズが異なります。
大人用はW180mm×H200mm、子ども用はW150mm×H160mmが目安です。
穴の位置は顔の高さに合わせ、パネル全体のバランスを考慮して配置しましょう。
10.解像度
印刷物の鮮明さを保つには、写真の解像度を250dpi以上に設定する必要があります。
解像度が低い画像を使うと、印刷物がぼやけて見栄えが悪くなります。
解像度の確認方法は、「ドキュメント情報／書類情報」のオプションメニューで、
「埋め込まれた画像」を選ぶと可能です。
特にスマートフォンで撮影した写真は解像度が不足しやすいため、
使用前に必ずチェックしておきましょう。
↓↓解像度については、下記の記事もご参考にご覧ください↓↓
入稿を成功させるためのコツ
入稿データのミスは、納期遅延や品質低下の原因になります。
入稿前に以下のポイントを確認し、スムーズな入稿と高品質な仕上がりを目指しましょう。
事前確認
入稿前には、すべてのチェック項目を再確認します。
リンク画像のパスが正しいか、トリムマークが3mm幅で設定されているか、
必ずチェックしてください。
また、アウトライン化や塗り足しが必要なものは正確に作成されているかを確認すれば、
不備による再入稿や納期遅延を防げます。
解像度が低くても製作自体は可能ですが、
綺麗に仕上げたい方は写真やデザインデータの解像度が250dpi以上であるかも重要です。
データ完成後は社内で複数人によるダブルチェックを行い、見落としを最小限に抑えましょう。
大容量ファイル送信ツールで送信
ファイルサイズが大きい場合、メール添付ではなく
ギガファイル便やDropboxなどの転送サービスを活用しましょう。
ギガファイル便では、登録不要で簡単に使え、最大300GBまで送信できます。
データをアップロードしたら、正しく反映されているかを確認し、
ダウンロードURLをコピーして共有します。
メール本文にはデータ内容やファイル名などの説明を添えると、
受け取り側の混乱を防げます。
さらに、URLに有効期限が設定できるサービスを利用すれば、
セキュリティ面も強化できます。
パネルプラスが提供するサポートサービス
データ作成に不安がある方には、
パネルプラス（株式会社TMF）の「データ入稿サポートサービス（有料）」がおすすめです。
プロがデータの不足や不備を確認し、必要な修正を丁寧にサポートします。
具体的には、カットラインの作成や簡易画質チェックなどをお任せいただけます。
具体的な料金や詳細な対応内容については、ぜひお問い合わせください。
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