こんにちは!パネルプラス(株式会社TMF)です。
印刷物やパネル制作においては、「トンボ(トリムマーク)」の設定が欠かせません。
トンボと塗り足しを正しく設定できると、印刷物の裁断ズレを防ぎ、
デザインを綺麗に仕上げられます。
今回のコラムでは、トンボと塗り足しの基本的な役割を初心者の方へ説明します。
実践へ向けた設定方法もわかるので、ぜひ、最後までご覧いただき制作の際に役立ててください!
トンボ(トリムマーク)と塗り足しの基本的な役割
トンボ(トリムマーク)は印刷物の裁断位置を示す目印となります。
十字型の線で印刷されるため、この位置で正確に切り揃えるよう印刷業者に指示が可能です。
一方、「塗り足し」は3mm程度の余白として設定します。
デザインをこの余白まで広げることで、裁断時のズレによる白枠を防ぎます。
この2つの要素を適切に設定して、美しい仕上がりを実現させましょう。
トンボと塗り足しが必要な理由|裁断ミスの防止
裁断機の精度確保には限界があり、印刷物のカットにわずかなズレが生じます。
このズレが、デザインが切れたり、余白が残ったりする原因になります。
そのため、背景が広がるデザインやフルブリード(ページ全体に色があるデザイン)
では塗り足しが欠かせません。
塗り足しが不十分だと、裁断面に白い線が目立つので見栄えが悪くなります。
トンボは裁断位置を示し、デザインの仕上がりを正確に整えるために必須の処理です。
トンボがないと、印刷業者は裁断位置を判断しにくく、仕上がりがずれる可能性があります。
トンボと塗り足しの設定解説|Illustrator編
Illustratorを使った、トンボと塗り足しの設定手順を具体的に説明します。
- トンボ(トリムマーク)の設定方法
- 塗り足し設定のコツ
ここではIllustratorを使った例を挙げますが、他のデザインソフトでも基本的な考え方は同じです。
トンボ(トリムマーク)の設定方法
●新規ドキュメント作成
- .Illustratorで新しいドキュメントを作成します。
- 仕上がりサイズに合わせたドキュメントサイズを設定。
- 必要に応じて上下左右に3mmの塗り足しを追加します。
●トンボの追加
- デザインが完成したら、「オブジェクト」メニューへ。
- 「トリムマークの作成」を選択。
- カスタムから「オブジェクト全体に合わせる」を設定します。
- 1〜3の手順で、仕上がりサイズが明確になります。
塗り足し設定のコツ
●塗り足し範囲の確認
塗り足し範囲には、背景や画像などのデザイン要素を広げて配置します。
裁断のズレを防ぐために、背景は塗り足し範囲まで広げ、
テキストやロゴは仕上がりサイズ内に収めましょう。
●データの保存形式
トンボと塗り足しを含めたデータは、PDF形式で保存するのが推奨されます。
PDF形式は、フォントや画像が正確に表示され、印刷業者とのデータ共有に適しています。
保存時は、「トンボ」「裁ち落とし」のオプションを必ず有効にし、
設定が反映されているか確認しましょう。
トンボや塗り足し設定を使いこなす簡単なコツ
デザインが完成し、トンボと塗り足しが設定できたら、
印刷ミスを防ぐために最終確認を行いましょう。
以下がデータ提出前に確認すべきポイントです。
●トンボの位置確認
トンボが正確な位置に設定されているかをチェックします。
また、トンボを最前列に位置させ、トンボが消えないように注意してください。
●塗り足しの適切な範囲
塗り足しが正しく設定され、背景や画像が仕上がりサイズを超えて
塗り足し範囲まで広がっているか確認します。
また、デザインの重要な要素が塗り足し範囲にかかっていないかもチェックしましょう。
●PDF形式での保存と確認
最後に、デザインデータをPDF形式で保存し、プレビューで仕上がりを確認します。
印刷業者に提出する前に自分で確認すると、ミスを未然に防げます。
確認作業で防ぐ印刷ミス|データ提出前の確認ポイント
トンボや塗り足しの設定は、慣れれば簡単ですが、初心者には難しく感じる場合もあります。
設定を簡単に行うためのコツを紹介します。
●自動設定機能を活用する
多くのデザインソフトには、トンボや塗り足しを自動で設定する機能があります。
Illustratorでは「トリムマークの表示機能」を使い、正確にトンボを配置できます。
●テンプレートを使う
設定済みのテンプレートを使うと、塗り足しやトンボの設定が楽になります。
印刷業者が提供するテンプレートを活用すれば、設定ミスのリスクも減らせます。
※誠に申し訳ございませんがTMFにはデザインのテンプレートのご用意がないため、
「入稿チェックシート」をご参照の上デザイン制作をお願いいたします。
パネルプラスのサービス案内|トンボ・塗り足しについて
トンボや塗り足しの設定が難しい場合、
パネルプラスの「データ入稿サポートサービス」をご利用くださいませ。(有料)
経験豊富なスタッフがトンボや塗り足しの設定から印刷工程までを丁寧にサポートします。
お客様のデザインが意図通りの美しい仕上がりとなるようお手伝いいたします。
印刷物のご依頼はパネルプラスにお任せください
印刷物やパネル制作の品質向上には、
トンボ(トリムマーク)と塗り足しの正しい設定が欠かせません。
適切に設定すれば、裁断時のズレを防ぎ、プロフェッショナルな仕上がりが実現します。
特に、フルブリードのデザインやパネル制作では、
塗り足しが十分に取られているかが重要なポイントです。
この記事で紹介した手順を参考に、デザイン制作時には必ずトンボと塗り足しを設定しましょう。
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